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2011年5月17日火曜日

どーでもいいけど

よくある、同じ事象に対する報道の比較というやつですが・・・

日本、長寿世界一を維持

 【ジュネーブ=共同】世界保健機関(WHO)は十三日、二〇一一年版の「世界保健統計」を発表、〇九年の日本の平均寿命は八十三歳で、前年と同様、イタリア中部の内陸国サンマリノと首位を分け合った。日本は、女性の平均寿命では八十六歳で単独首位を維持。男性は八十歳でサンマリノ(八十二歳)に次いで二位。WHO当局者は、喫煙率が比較的高い現状のままでは「日本は(平均寿命八十二歳の)オーストラリアに長寿世界一の座を譲るかもしれない」と警告した。
 平均寿命が最も短いのはアフリカ南部の内陸国マラウイで四十七歳。前年にいずれも四十二歳で最も短かったアフガニスタン、ジンバブエはそれぞれ四十八歳、四十九歳と大きく改善した。


 また、〇〇~一〇年の人口一万人当たりの医師の数では、日本が二〇・六人。欧州各国のほとんどが三十~四十人台であるのと比較すると医師不足が深刻といえる。米国は二六・七人だった。
 データが得られた国の中で一番多かったのはキューバで六四・〇人、一番少なかったのはアフリカのタンザニアとリベリアで〇・一人。世界の平均は一四・〇人だった。
(2011年5月14日 東京新聞)



日本、長寿世界一を維持 WHO統計、医師不足深刻


 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は13日、2011年版の「世界保健統計」を発表、09年の日本の平均寿命は83歳で、前年と同様、イタリア中部の内陸国サンマリノと首位を分け合った。日本は、女性の平均寿命では86歳で単独首位を維持。男性は80歳でサンマリノ(82歳)に次いで2位。
 WHO当局者は、喫煙率が比較的高い現状のままでは「日本は(平均寿命82歳の)オーストラリアに長寿世界一の座を譲るかもしれない」と警告した。
 平均寿命が最も短いのはアフリカ南部の内陸国マラウイで47歳。前年にいずれも42歳で最も短かったアフガニスタン、ジンバブエはそれぞれ48歳、49歳と大きく改善した。

 また、00~10年の人口1万人当たりの医師の数では、日本が20・6人。欧州各国のほとんどが30~40人台であるのと比較すると医師不足が深刻といえる。米国は26・7人だった。
 データが得られた国の中で、一番多かったのはキューバで64・0人、一番少なかったのはアフリカのタンザニアとリベリアで0・1人。世界の平均は14・0人だった。
(2011年5月13日 福井新聞)

見出しは若干異なりますが、本文は同じです。配信元が同じだから当然といえばそうなのですが、これが某紙だとこうなります。


日本、長寿世界一を維持 WHO統計

 世界保健機関(WHO)は13日、2011年版の「世界保健統計」を発表、09年の日本の平均寿命は83歳で、前年と同様、イタリア中部の内陸国サンマリノと首位を分け合った。日本は、女性の平均寿命では86歳で単独首位を維持。男性は80歳でサンマリノ(82歳)に次いで2位。

 WHO当局者は、喫煙率が比較的高い現状のままでは「日本は(平均寿命82歳の)オーストラリアに長寿世界一の座を譲るかもしれない」と警告した。

 平均寿命が最も短いのはアフリカ南部の内陸国マラウイで47歳。前年にいずれも42歳で最も短かったアフガニスタン、ジンバブエはそれぞれ48歳、49歳と大きく改善した。(共同)
(2011年5月13日 産経ニュース)

見事に後半部分がカットされてます。


一部の地方紙では、本文はカットしてるのに、見出しはそのまんまというのもあります。
読んでも、どこが「医師不足深刻」なのかわかりません。ちょっと酷いかなあ。

日本、長寿世界一を維持 WHO統計、医師不足深刻

 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は13日、2011年版の「世界保健統計」を発表、09年の日本の平均寿命は83歳で、前年と同様、イタリア中部の内陸国サンマリノと首位を分け合った。日本は、女性の平均寿命では86歳で単独首位を維持。男性は80歳でサンマリノ(82歳)に次いで2位。
 WHO当局者は、喫煙率が比較的高い現状のままでは「日本は(平均寿命82歳の)オーストラリアに長寿世界一の座を譲るかもしれない」と警告した。
 平均寿命が最も短いのはアフリカ南部の内陸国マラウイで47歳。
(2011年5月13日 河北新報)



でもまあ、こういう小さな記事においてさえ、やっぱり、某紙はこうだよねー、とか、軸がぶれてないねーというか、いろいろな意味で納得できる内容でした。

どーでもいいですけどね。

2010年11月7日日曜日

グラフで見る OECD Health Data 2010

今回は『OECD Health Data 2010』です。
発表は今年の6月ですから、5ヶ月も前ですね。今更という気もします。

ソースは「OECD Health Data 2010 - Frequently Requested Data」というExcelファイルです。リンクはここです。

各国のデータが揃っている2007年または2008年の数値でグラフ化してみました。


対GDPに占める医療費の割合。




米ドル換算での一人当たりの年間医療費。




これまでと同じく、ほぼ定位置。


国民千人あたりの医師数。



これも定位置ですね。
データなしの国が多いと思われたかもしれませんので、ちょっと説明を。

これまでの「OECD Health Data」のファイルでは、医師数は「Practising physicians」という項目だけでした。現役医師、実地医家、臨床系医師といった意味合いでしょうか。

それが、2010年版から、「Practising physicians」と「Professionally active physicians」の2項目に分けられ、国によってはどちらかしか数値がないこともあります。
「Professionally active physicians」とは何?ですが、注釈では「Professionally active physicians include practising physicians and other physicians for whom their medical education is a prerequisite for the execution of the job.」とあります。

「現役医師と、業務を行うにあたって医学教育が必要な医師を含む」とあるので、現役医師+非臨床系医師といった意味合いなのかと思います。
ただ、この非臨床系医師というのが、研究職や政府・自治体の医系技官のことを指すのか、例えば育児で一時的にリタイアしている医師や、高齢や健康上の理由なので実質引退状態の医師まで含んでいるもかはわかりません。

そういう事情で、「Practising physicians」にデータがない国はグラフにしてません。

ただ、こういうデータがOECDから出てくるとはちょっと意外でした。
私の場合、これまで日本国内の医師数データを探していても、探し方が悪いのか、実際に診療行為を行っていない医師を除いた、実働医師数というのは見つけることができませんでした。今は改善されているのか知りませんが、厚労省の医師等資格確認検索システムなんか、引退どろこか鬼籍に入って現世にいない医師まで登録されていたくらいでしたし。
それが、詳細はわかりませんがOECDの資料にあるとは。しかも、1960年代まで遡ってあります。どうやって算出したんでしょうね。


最後に、過去30年の医師数の推移のグラフです。



ようやく20年前のOECD平均まであとちょっとというところまで追いつきました。今の平均に届くのは何年後のことでしょうか。
医療レベルも20年前でいいよってことなら気持ちも楽なのですが、こちらは常に最先端レベルを求めてきますからね。20年前の水準のマンパワーと下からん番目のコストで。

ちなみに20年前の最先端IT機器というと、私の場合はワープロ専用機とポケベルでした(PC高くて買えなかった)。もちろんインターネットネット環境なんか無し。例えるなら、これを使って現在と同じ仕事をしろ!、といわれている感覚でしょうか。ちょっと変な例えですけど。

2010年11月3日水曜日

2010年道内研修医マッチング結果など

2010年の臨床研修医マッチング結果が出たので、道内について簡単にまとめて見ました。

ちなみに、昨年のはここ(「2009年道内研修医マッチング結果など」)


まず、道内の研修医マッチング数の推移。この4年、順当に研修医数が減っております。2007年と比べると約2割の減で、特に大学は4割強と激減です。



大学別に見ても、どこも似たような傾向のようです。




人口規模別に見ると、都市部での減少が目立ちます。結果として、都市と地方での研修医の偏在が緩和されてきた格好になります。




北海道を初期研修の場として選ぶ研修医は年々減少しているようです。
医師数云々を論じる際は、初期研修医よりも、それ以降、後期研修医や中堅医師の動向が大事だと感じているので、あまりマッチング結果でどうこう言う気が湧きません。とはいえ、研修医がいないと、それだけ中堅医に負担がかかり疲弊するのも確かなので、軽んじる気もありませんが。
本年は大学病院でのマッチングが激減しており、大学病院の中堅スタッフの労苦が忍ばれます。

こちらの記事だと、現時点さえ、札幌市内の勤務医の4人に1人は過労死水準を満たしているそうですし。「とくに大学病院のような病床数の多い病院の医師が有意に高い」のだそうですよ。

「勤務医4人に1人 過労死リスク〜札幌市勤務医協議会アンケート調査」

長時間労働 過酷な実態

 札幌市の勤務医の4人に1人以上が、長時間労働で過労死のリスクを抱えている—。同市の勤務医でつくる札幌市勤務医協議会(工藤靖夫会長、280人)が5日までに、市内の大学病院、国公立病院、民間病院などの勤務医を対象にしたアンケート調査の結果を発表し、勤務医の過酷な労働実態を明らかにしました。

 過労死の認定基準として労働時間については、発症前1カ月におおむね100時間を超える時間外労働がある場合などに危険性が強まるとされています。

 同会の調査によると、過労死の危険水準に相当する週25時間以上の時間外労働をしている医師(週平均労働時間64時間以上)は、回答した822人の28%(230人)いました。内訳は64時間以上〜80時間未満152人、80時間以上〜100時間未満55人、100時間以上23人(表)。

 同調査は4千人を超える勤務医に用紙を送付し850人が回答。女性勤務医、病院種別、診療科別など四つに分けて分析しました。

 疲労度では「卒後臨床経験の浅い、年齢の若い医師に強い傾向」で、「とくに大学病院のような病床数の多い病院の医師が有意に高い」としています。
(2010年9月6日 しんぶん赤旗)


あと、道内医科大学が導入している『紐付き奨学金』や『地域枠』による医学生が初期研修に入る4、5年後あたりがどうなるか、興味が湧きます。

2010年10月19日火曜日

道立紋別病院 救急撤退(12)

医師の給与5割増し~市議会特別委、新病院の概要明らかに

 紋別市議会の「道立紋別病院の移管に関する調査特別委員会」(柴田央委員長)が18日、市議会委員会室で開催され、市側が来年4月に設立する予定の「広域紋別病院」の概要を説明した。医師は現在の道立紋別病院の給与より5割程度増える。また薬剤師、看護師などの医療従事者の給与も初任給ベースで国家公務員の初任給に比して3年分、高めに設定することなどが示された。
 市側の説明によると、病院の理念は「みなさんと心をひとつに、互いに尊敬と感謝の気持ちを共有し、笑顔の医療を提供します」。
 2次医療及び2次救急に対応可能な体制を整備する。一次医療を担う医療機関と連携し、開放型ベッドの配置や医療機器の共同利用の促進、共通媒体による患者情報管理、より高度な3次医療機関との連携強化、迅速な搬送体制の確立などを目指す。診療科は、内科、消化器科、循環器内科、呼吸器内科、外科、産婦人科、小児科、眼科、整形外科、精神科など17科を標榜する考え。
 病床数は一般148床、感染症2床の150床。
 組織的には、企業長の下に院長、副院長、診療部長など各部長を配する。医療材料管理室を新たにつくり、医療材料や機器を一元的に管理し、ムダを省きコストを削減する。
 医師の給与は、経験などにもよるが中間クラスの医師で、現在の道立紋別病院の医師より年収で900万~1000万円程度多くなる。現在の道立紋別病院の医師の平均年収は1600万円程度だが、新病院はその5割増の2400万円程度になる見込み。ただ、それでも近隣町の国保病院と比べると低いという。
 宮川市長は「病院の理念は私もこだわった。病気の治療は、医師と看護師などの職員、患者が一体とならなくてはできない。患者が笑顔で帰れるような病院にしたいという思いを込めた」と説明した。
 なお場所は、来年4月から改築するまでの間は、現在の緑町5にある現病院の建物を使う。改築(新築)する場所は未定で、現在と同じ場所に建替えるか、別の場所に移転するかの2案が今後の検討課題となっている。また隣接する道立紋別高等看護学院の今後について市側は「道の話ではこのまま存続すると聞いている」と説明した。
(2010年10月19日 北海民友新聞)


医師の欠員補充のための給与アップ、平たく言うと「金で人を呼ぶ」ということかもしれませんが、それでも「近隣町の国保病院と比べると低い」ということですから、効果の程はどうでしょう。
それよりは、「こんな高給もらってるのだから、不足の医師分も働きなさい!」という欠員枠が埋まらなかった時の布石という気がしないでもありません。

高給提示よりも、労基法遵守を明言して多少なりとも人間的な生活を保証してくれたほうが、余程に医師招聘には効果的だと思いますし、ひいては地域医療のためにもなると思いますが、まあ、そういう自治体というのは寡聞にして知りません。

とっくに決まっていたと思っていたのですが、新病院の立地先、まだ決まってないのですね。
そういえば、北見赤十字病院の移転場所も、何年も市長と議会とであーだこーだしてます。
地方自治体の首長とか議員とかが、さんざ地域医療を振り回しておいても、「医療崩壊の原因は医師不足です、したり。」なんでしょうなあ。

2010年3月30日火曜日

道立紋別病院 救急撤退(11)

このタイトルもそろそろ合わなくなって気がしますが、気にせず続けます。

ローカルな地名であまり馴染みのないかたもいるかと思いますが、北海道のオホーツク海側、北見・網走の北隣に位置する遠紋地区(遠軽・紋別)という二次医療圏のお話です。
そこの西紋地区(紋別市、滝上町、興部町、西興部村、雄武町)の中核医療施設である道立紋別病院が二次医療施設としての機能を維持できなくなってしまい、西紋地区の医療体制が窮したという話でした。
そこに、道の地域医療計画の一環としての道立紋別病院の地元自治体への移管問題が加わって、移管条件などで道と地元自治体による広域連合との駆け引き交渉が本年度末を期限に延々と行われてきました。

で、最近のニュース。期限ぎりぎりでとりあえず政治的には決着したようです。

紋別病院移管に合意 知事と市長5月にも調印

 道立紋別病院(紋別市)を地元5市町村に移管する問題で、高橋はるみ知事と宮川良一紋別市長ら地元市町村長5人が29日、道庁で会談し、移管に合意した。5月にも調印し、移管時期は来年4月の見通し。道立病院を複数自治体に移管するのは初めて。

 移管は地元にとっては病院の存続であり、道にとっては合理化の一環。道は総額98億円を基金として提供。5市町村は基金を活用、病床数150床の新病院を建設する構想を描き、基金は移管後8年間の赤字補てんにも充てられる。

 会談で宮川市長は「合意を迎えられ、大変意義深い。道の全面的な協力、支援をお願いしたい」と述べ、知事は「移管がスムーズに行くよう、力を合わせていきたい」と応じた
(2010年3月30日 北海道新聞)



こちらは、もうちょっと詳しく報道しています。

紋別病院の広域連合移管問題~知事と西紋が「大筋合意」

 北海道立紋別病院の西紋広域連合への移管問題で、西紋の5首長は29日、北海道庁で高橋はるみ知事と面談。建て替え費用や赤字補填などを合算した総額98億円を道が拠出する基金方式による移管に、大筋で合意した。これは22日に来紋した山本邦彦副知事の提案を、西紋側が受け入れたもので、高橋知事は「私たちが最終的に提案した内容で合意でき大変うれしく思う。全道で初めての広域連合への移管がスムーズに進むよう力を合わせていきたい」と述べた。山本副知事の提案は「120床の移転改築」または「160床の現地改築」の2案だったが、地元が主張する「150床での移転改築」についても道側は「総額98億円の中であれば」という条件で理解を示している。来年4月の移管を目指す。
 面談には宮川良一紋別市長をはじめ西紋4町村の首長、それに北原秀一郎道議が出席。高橋知事や山本副知事らが対応した。
 最初に宮川市長が、22日に山本副知事が提案した内容である「総額98億円での基金方式」と、移管時の医師数14人について「北海道が責任を持って約束するとのお話をいただいた」ことを確認。その上で「知事と大筋での合意を迎えられることは、西紋としても大変意義深いこと」と述べ、今後の移管事務作業においても道の全面的な協力支援を求めた。
 このうち医師確保について高橋知事は「できる限り体制整備する努力をさせていただく」とトーンダウンしたものの「私としても地域の皆さんの命と健康を守る病院の重要性は誰よりも強く思っている」として、今後の移管作業への協力も約束した。
 知事の答弁を受けて5市町村の首長と北原道議もそれぞれ「決断した以上、しっかりと責任を果たしたい」(田原賢一雄武町長)、「知事が座長を務める北海道医療協議会など関係者の皆さんにお礼申し上げたい」(硲一寿興部町長)、「自治体病院を持つ4町村としても、広域で2次医療・2次救急体制が確立されることは心強い」(長屋栄一滝上町長)、「新しい方向に向かって進みますが、引き続きよろしくお願いします」(高畑秀美西興部村長)、「合意に向けて多くの方にご支援・ご苦労いただき、感謝している」(北原秀一郎道議)、「住民にとって大きな希望になる。素晴らしい病院作りに向け取り組んでいきたい」(宮川市長)などと、喜びの言葉を語った。
(2010年3月30日 北海民友新聞)



要点としては、

  • 病院建設費・赤字補てんなどに、道が98億円を提供。

  • 病院は、リフォームではなく移転新築

  • 病床は150

  • 医師14人体制(道の責任で)

  • 移管は一年後(来年4月)
付け加えると、病院運営方式は、公設公営だそうです。


いろいろ突っ込みドコロがありそうな内容ですが、とりあえず医師数について軽く突っ込んでみます。
なお、道立紋別病院の外来診療担当医師表を見ると、現在、常勤医は内科2,外科3,婦人科1名の計6名で、あとは出張医対応となっています。
これを、来年4月までに14名まで増員するということですね。


奇しくも同日にあった報道を引用します。


自治体病院への医師派遣 要望22人、決定4人 道医対協新年度


 医師不足に悩む道内自治体病院のため、医師派遣を行っている道医療対策協議会(医対協、会長・高橋はるみ知事)は29日、新年度当初からの常勤医の派遣希望22人に対し、4人の派遣にとどまることを明らかにした。過去最少だった本年度当初の6人より少なく、医師不足の深刻さをあらためて浮き彫りにした。

 医対協は、道や市町村、道内3医大などで構成。2005年度から、大学病院などからの常勤医派遣を断られた自治体病院からの依頼を受け医師を探し、派遣を行っている。

 医対協によると、市立美唄病院や網走管内の斜里町国保病院など16病院が、計22人(本年度は12病院18人)の派遣を希望したが、医師不足のため札医大から内科医3人、小児科医1人の4人しか確保できなかった。

 条件面などから、渡島管内の八雲総合病院、長万部町立病院と、檜山管内の今金町国保病院、空知管内の幌加内町国保病院に振り分けた。

 一方、派遣を受けられない病院の中には、後志管内の黒松内町国保病院、胆振管内の豊浦町国保病院、宗谷管内の礼文町国保船泊診療所の3病院のように、4月から常勤医が1人となる病院もある。

 医対協は「できる限りの支援をしていきたい」としており、引き続き医師確保に努める方針だ
(2010年3月30日 北海道新聞)

ダメ押しに、本年2月の報道からも。

道内104病院医師不足 全体の2割 道、確保策を強化

道内476病院のうち、医師不足が原因で診療科の閉鎖など機能縮小の恐れがある病院が全体の2 割強の104病院に上ることが、道の調査で分かった。不足している常勤医師数は計336人に上 る。道は「地方を中心に医師不足の厳しい現状は変わっていない」として、新年度予算で医師確保策 を強化する。
(2010年2月24日 北海道新聞)

平成22年度に道が招聘・派遣できる医師は、4名だけだそうで、それも派遣先は決まっているとのことです。
これまでの一連の報道からすると、地元自治体からなる広域連合が自ら医師招聘に尽力する気はさらさら無いようですから、道は、紋別病院への派遣医師を新たに8名探さないといけないことになります。どんな秘策を以て事を成すのか見当もつきませんが、道は、医師不足に困っている病院があまたあることも、常勤医1名でかろうじて維持されているような病院・診療所があることも、よくご存じな訳です。こういう状況を熟知した上で、紋別病院に8名を重点配備するような決断をするのか興味津々といったところでしょうか。1年後が楽しみです。


熱心というほどではないにしても、それなりにウォッチングしていた者として改めて思うのですが、医師数に限らず、そもそも広域連合の構想する地域医療像自体がよく判らない気がするんですが、それとも単なる私の勉強不足なのかもしれません。

例えば、紋別市のHPの「医療確保対策室からのお知らせ」にある「広域連合立紋別病院(仮称)の概要案」というファイルを読むと、新病院の規模・機能は、

診療科:内科、循環器内科、消化器内科、呼吸器内科、神経内科、外科、産婦人科、小児科、 整形外科、耳鼻咽喉科、眼科、皮膚科、泌尿器科、麻酔科、精神神経科、放射線科、 肛門外科、リハビリテーション科

病床数:一般160床 人工透析15台

医師数:26名(消化器内科3,循環器内科3,外科3,整形外科3,小児科3,産婦人科2,精神神経科1,眼科1,泌尿器科1,麻酔科2,総合診療内科2,総合診療外科2)

診療機能:
  1. 地域センター病院
  2. 災害拠点病院
  3. 救急告示病院
  4. エイズ拠点病院
  5. 第二種感染症指定医療機関
  6. 地域周産期母子医療センター
  7. その他(保険医療機関、労災保険指定病院、生活保護指定病院、更生医療指定病院、 精神科救急医療システム病院、養育医療指定病院、 原子爆弾被爆者一般疾病医療取扱病院)
という構想だと判ります。
産科医2名と小児科医3名で地域周産期母子医療センターを標榜するつもりのようですが、道との最終合意では医師は26名からさらに減り、うまくいっても14名です。この14名で上記の診療機能を維持するつもりなのか、これまでの報道でも市のHPを探しても、皆目判りません。

外野の勝手な言い分なのは承知してますが、道から100億円近い資金援助を得ての病院移管は、自らの手で自分たちの医療を再構築する、まさに千載一遇の機会だったと思うのです。
正直言って、医師14名ですべての疾病、傷害に対応するのは難しいと思います。先ほどの概要案では、脳血管疾患には対応できませんし、病状が安定し慢性期に移行した患者の受け皿となる療養病床も含まれてませんから、病−病連携、病−診連携が欠かせないハズです。ですが、先の概要案には「地域の医療機関と連携・役割分担」とはあるものの具体的な記述はありませんし、その後も、そういった議論があった様子があまり伺えないのは、気のせいでしょうか。

釧路市では、地域医療を維持するために3病院が協力して、産科、循環器科、小児科などを1つの病院に集約化するという試みがありました。その賛否は別としても、遠紋でもそういう検討があってもよかったんじゃないかとも思うわけです。

例えば、紋別と遠軽で別個に地域周産期母子医療センターを標榜するよりも、統合して総合周産期母子医療センター化することで、高度な周産期・新生児医療の提供と、産科医・小児科医の負担軽減が図れないかとか、とりあえず議論くらいはあってもよかったんじゃないかと、外野は勝手に思うのですが、まあ色々と難しいんでしょうね。

道立紋別病院の移管、道の回答に、市長も議員も怒り心頭

 道立紋別病院を紋別市など西紋5市町村に来年4月から移管しようとする問題で、西紋側が道に要望した移管条件に対する道の回答内容が25日、紋別市議会の道立紋別病院に関する特別委員会(柴田央委員長)に報告された。道による赤字補填は、西紋側が求めていた「移管後10年間にわたり全額」ではなく「8年間にわたり一部」とするなど、西紋側の要望していた条件を大幅に下回る内容だった。これを受け西紋5市町村の首長は道に対して再検討を求めることも報告された。市議会特別委の委員からは「我々は道に馬鹿にされているのか」「怒り心頭の内容だ」など驚きと憤怒の声が一斉にあがった。
 鈴木敏弘委員は「あまりにも誠意のない回答。ムシロ旗を立ててでも道に乗りこむ気概がないとダメだ」と主張。宮川正己委員は「そもそも道立紋別を2次医療機関として再生させることを目的にしていたはず。160床から100床に縮小されているが、これは2次医療といえるのか」と質問した。
 市側も「大変難しい問題だが、我々が現場の先生に聞いた範囲では100床の規模(とそれに見合う医師数)では2次医療・2次救急は難しいと聞いている」と答えた。
 野村淳一委員は「ということは道は遠紋圏のなかでは遠軽厚生病院が完全な2次医療という考えか。紋別は1次医療に毛が生えた程度だけのものだとしか見えない。不愉快だ」と怒りを表した。
 市側も「我々も2次医療・2次救急が保たれないなら、地域自ら(病院経営を)やる必要はないと考えている。2次の確保が絶対条件として今後も道と交渉する」と決意をにじませた。
 宮川良一市長も発言し「私も非常に残念。道は地域医療をどう考えているのか。100床という規模は全くナンセンス」と語気を強め、今後も強い態度で道と交渉する姿勢を見せた。

(2009年8月26日 北海民友新聞)





ついでですが、ひとつに気になったことがあります。
一連の報道を見る限り、新病院の運営方式、病床数、医師数などは、決定までにけっこう変遷してるんですが、だた一点、広域連合が、絶対にブレず、譲らなかったことがあります。
それは、新病院は「現地建て替えでなく、移転新築で」という点です。
道が、現地建て替えなら160床でOKと提案しても、150床に減らしてまで移転新築を選択したのですから、病床数よりも優先度が高かったということなのでしょう。
移転候補地は、紋北(北海道紋別北高等学校)の跡地が有力とのことです。
よほどの地の利があるのかと思い、Google Mapを見ました。
両隣が小学校と中学校ですね。スクールゾーンを救急車が突っ走るのか〜。

2010年3月24日水曜日

一度崩壊しないと駄目なのか?

地方の医療崩壊も、すっかりありふれた話となってしまいましたが、先日の秋田のとある村での医師退職のニュースは、地域医療に対する情熱も経験も豊富な医師が、わずか1年で心をへし折られてしまったというもので、地域の内包する問題を再認識させてくれました。

で、今度は北海道のニュースから

羅臼町で常勤医師が不在に

道東の羅臼町では、町の診療所の常勤医師が来月中旬に退職することになり、後任の医師が見つからない場合、診療ができなくなるおそれが出てきました。

羅臼町の診療所は現在、常勤の医師1人と、北大などからの出張医で診療を行っていますが、ただ1人の常勤医師が今月17日に退職願いを提出し、来月18日で退職することになりました。
羅臼町ではおととし4月に町立病院を診療所に縮小し、常勤医師2人の体制を目指して医師の確保に努めてきましたが、去年4月から常勤医師は1人になっていました。町によりますと、今のところ後任の医師を確保するめどは立っておらず、来月18日までに見つからない場合、診療所を一時休止せざるをえないということです。
脇紀美夫町長は「緊急の事態なので、短期間でも常勤の医師に来てもらえるよう最大限の努力をするが、小さな自治体では限界もある。道にも協力を要請し、1日も早く後任の医師を見つけたい」と話しています。
道によりますと、病院や診療所がない自治体は、現時点では道内にはないということです。
(2010年3月24日 NHK札幌)


2008年9月の「羅臼町診療所だより」に、現所長さんの着任のご挨拶があります。なので、着任は同年の8月か9月でしょうか。
挨拶にはこうあります。

☆ 大学の研究室では、がんの温熱療法、胆道結石の内視鏡的治療、胆管がんの外科治療などについて研究しておりました。
☆ 大学を離れてからは、中核病院で、消化器・一般外科領域の仕事に従事してきました。
☆ その後は、東北地方の山間部の病院や九州の離島の病院などで、地域医療に携わってきました。
☆ 最近は、急性期の治療だけではなくて、慢性疾患の療養等、福祉介護の領域にも興味を持っております。


このご経歴で、ご着任時にすでに50才過ぎですから、臨床医としてかなりの研鑽を積まれ、地域医療の酸いも甘いもよく知っておられ、それなりの気構えで羅臼に来こられたんじゃないかと思うんですよね。なんたって羅臼はそれなりに知られた地ですし。
その医師が、1年半で退職される訳で。記事からは何があったのかは伺えませんが、秋田のとある村のニュースの直後だけに気になって仕方ありません。

こういう、医療崩壊の先進地と言われる地が一向に立ち直らないという現実、特に、せっかく「頑張ります!」とやって来た医師が長続きせずに去ってしまう現実を見ると、単に医師不足とか医師偏在とやらでは済まない問題があるんじゃないかという気がしますが、私の気のせいでしょうか。

そういう意味で、こちらの資料はなかなか興味深いものがあります。
ロハス・メディカルさんの3月20日付けのブログ「地域の医師を増やす市民の会 千葉事務局発足」からリンクが張られてます「医療構想・千葉 緊急討論会 緊急速報」という文書なんですが、興味の赴くところを引用させてもらいますと、


――地域から――
・小笠原明(公立長生病院 救急部長)
長生郡市の医療状況はぎりぎりである。公立長生病院は平成19年度には一時内科医が 1 名しかいないという状況に陥った。昨年初めには9名にまで増え、二次待機当番も一月の約半分をカバーするに至ったが、結果として周辺地域からの救急患者の流入も増えることになり、4名が辞めてしまった。この原因は、病院勤務医の超過労働による過労にある。コンびニ受診救急車のタクシー的利用により、2次救急に耐えられなくなっている。周辺地域全体の体制が整わなければ、一つの病院が努力して体制を整えても、持ちこたえられずにつぶれてしまう。医師がきちんと正常に働ける条件を整備しないと永続性のある医療は難しい。そのためには、開設者の正しい現状認識、開業医の方々との連携、地域住民の理解が必要である。さもなければ医師は減ることはあっても増えることはないであろう。



――患者団体から――
・片木美穂(卵巣がん体験者の会スマイリー代表)
簡単な聞き取りリサーチをした。結論:患者の多くはあまり医師不足を感じていない

→病院で待ち時間が長い・予約時間に遅れるのに慣れている。
→がん診療連携拠点病院でも婦人科医が一人しかいない。

これらに不満があったとしても、「病院にお金がなくて医師が雇えない」という認識であり、 医師不足解消によりこれらの問題がなくなるかもという発想がない。新聞記事で「医師不足」「医師の過労死」などの問題を読んだことがあるかというと、「あー、なんかそんなこと新聞の見出しにあったなぁ」程度の認識。医師不足の解消により、医師の確保に苦慮している病院が医師の確保ができ、たとえば「婦人科の外来の日が増えるために診察時間が適切になる」とか「お産の予約が取りやすくなる」といったメリットがあることが分かっていない。



常勤内科医1名という土俵際から医師9名まで押し戻しながら、コンビニ受診=>過重労働=>4名退職。


千葉というと、数年前にあった山武地区の東金病院・城東病院でのドミノ式医師退職や、最近ですと銚子市立総合病院の閉鎖などが全国的にも有名です。そういう経験から、県民の意識も変わってきてるのかな、なんて思ってましたが、そうでもないようですね・・・。医師1名という医療崩壊寸前まで行っても改まらないなんて。

また、がん患者の方というと、病気に罹患していない人たちよりは医療に対する関心が高く、情報収集にも時間を割いているだろうと思うのですが、それでも、医療全体に対する関心は必ずしも高くないかもしれない、ということのようです。

無関心、無理解の壁は相当に高く、この壁がある限り、改善は難しいようにも思えます。

ある医師が、解決策としてひとつの提言をされてます。それも、千葉で医療崩壊の波を真正面からかぶりながらなんとか堪えたかたの実経験からの発言ですから、重みが違います。

「むかわ町国保穂別診療所のブログ」という、これも長年、北海道で地域医療に尽力されている医師のかたのブログがありますが、ここの『「羅臼の地域医療を考える」シンポジウムに行ってきました』というエントリーから一部を引用させてもらいます。

基調講演をされた千葉県立東金病院の平井先生のお話しは素晴らしかったです。
東金病院は4年前、医局からの医師引き上げで、内科医が2名になってしまい、崩壊寸前のところになりました。外来は夜10時頃まで終わらないという日もあったそうです。そのような中、平井先生は大学に頼らず、自分たちで、医師を育てるという方向転換を決断されます。地域住民も一体となり医師を育てる取り組みは全国から注目を浴び、わずか4年で、崩壊前の内科医数に回復しました。そして今も進歩し続けています。その平井先生が「薩長がなぜ明治維新で活躍できたのか。それは両藩とも外国と戦って惨敗して、焼け野原になったからだ。惨敗することにより今までのままではだめだと考え、方向転換をすることができた。地域医療も同じで、一度崩壊しないと住民も行政も変わらない」とおっしゃっていたのが、印象的でした。

・・・・だそうで。(^_^;

2010年3月19日金曜日

シラミ3兄弟

門外漢なので洗髪台の設置がどれほど衛生面で重要なのかはわからないのですが、最後の最後で吹いてしまいました。

不衛生? 安くて早い「1000円散髪店」大ピンチ!


 倹約家サラリーマンには由々しき事態が勃発だ。洗髪なしの“10分1000円カット”で知られる簡易型散髪専門店に対し、業界団体が「不衛生だ」と物言いを付け、それを受けて店内の洗髪台設置を義務づける条例改正を行う自治体が続出しているのだ。専門店には新規開店の大きな足かせ。愛用者も、“安くて早い”散髪の機会を奪われると心配している。

 約7万5000人の理容店主が組織する「全国理容生活衛生同業組合連合会」(全理連)などによると、全国で理容店の洗髪台設置義務を条例化しているのは21道県。千葉、群馬、大分の各県議会でも条例案を審議中という。

 “1000円専門店”では、切った髪の毛を掃除機のような強力吸引機で吸い取るのが一般的。これについて全理連は「周辺の飲食店から『散髪後に訪れる客の毛が食べ物に落ちて不衛生』といった苦情が寄せられている」と訴える。

 実際に「不衛生」なのか。月に1-2回、専門店を利用する男性会社員(35)は「たしかに、細かい髪の毛が首まわりや襟足に残ることはあります。それでも、毛の量はごくわずか。飲食店から苦情が出るほど髪の毛が落ちるとは思えない。苦情を口実に専門店の新規出店を妨害しようとしているとしか思えません」

 “1000円店”は、その安さと手軽さから女性客も増えているが、洗髪台の導入が義務化されるとコスト的に1000円を維持するのは困難。さらに洗髪が義務化されれば、10分で散髪を終えることも不可能だ。

 全国に約400店の簡易型散髪専門店「QB HOUSE」を展開する「キュービーネット」の担当者は「創業以来、不衛生との指摘は一度もない。くしや首に巻く紙も、すべて使い捨てです。洗髪しないのが不衛生だというのなら、洗髪台設置だけでなく洗髪そのものを義務づけるのが理屈でしょう。一連の条例は、完全にお客さまを無視しています」と語気を強める。

 とはいえ、今後も条例を改正する自治体は増える見込み。営業中の店は経過措置として「黙認」されるが、新規出店については条例がない自治体も洗髪台の設置を“指導”するとみられる。実際に洗髪するかしないかは、客の判断となる。

 東京都内の専門店スタッフは、「東京や大阪などの大都市で条例が改正されれば、今後も1000円でやっていけるかどうか…。値上げとなれば、お客さまは大迷惑でしょう。誰のための条例改正なのか分かりませんね」とぼやく。これに対し、全理連は「洗髪自体の義務化は現実的には難しく、最低限の措置として洗髪台設置の条例化を求めています。子供の毛ジラミなどの問題に対応する意味からも、洗髪台は必要です」(広報担当)と話している。
(2010年3月19日 夕刊フジ)



ヒトに寄生するシラミというと、
  • アタマジラミ
  • コロモジラミ
  • ケジラミ
が代表的で、それぞれの特徴はというと、私の理解が間違っていたら申し訳ないのですが

  • アタマジラミ=ヒトの頭部に寄生する。頭や衣類・寝具など身の回りのものを介して感染する。病気を媒介することはない。
  • コロモジラミ=衣類に寄生する。頭部には寄生しない。発疹チフスや回帰熱を媒介することがある。
  • ケジラミ=主に陰毛に寄生する。性行為や寝具を介して感染する。病気を媒介することはない。

だったと思います。あまり自信ありませんが。

で、子供の毛ジラミ問題に対応するために洗髪台の設置が必要だと・・・・




私は、以下のどのリアクションをとったら良いのでしょうか。
  1. ほほう、イマドキの理髪店は、そんなトコロまで面倒見(以下自粛)
  2. ほほう、イマドキの子供はそこまで進ん(同じく以下自粛)
  3. 最近のケジラミは頭にも寄生するのか!(と驚いて頭をペチンと叩く)
  4. 最近の理髪店用シャンプーはシラミを一発で駆除できるのか!(と感心する)

まあ、慣れない用語は軽々に使うもんじゃありませんね。
ちょっとお下劣気味ですみませんでした。最後まで読まれたかたには謹んでお詫びいたします。