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2008年4月15日

道立紋別病院 救急撤退(4)

3月29日のエントリー「道立紋別病院 救急撤退(3)」について、ハーフドロッポ様からコメントをいただきました。情報ありがとうございます。なかなかめちゃんこな有様のようなので、引用させていただきますね。
4月から一次救急を道立と地元開業医さんが合同でするようになり、内科系地元開業医さんの負担が増えているそうです。外科系は個別にたのむと道立の先生が2次代わりに引き受けてくれることもあり救急をまわすメンバーが増えた分少し楽になったのですが、内科系はコンビニ救急はそのままで道立病院のバックアップがなくなった上、無床診療所にまで心肺停止患者が運ばれるようになり負担激増とのこと。平均年齢が65歳の開業医さん達が立ち去るのも遠くないことでしょう。
なんか、お約束通りの展開になっていますね。無床診療所に心肺停止患者を搬送って、どういう状況なのでしょう。死亡確認だけしてくれってことでしょうか。


4月14日(月)札幌テレビのどさんこワイド180で「特集 オホーツク医療の危機」として、紋別市の近況が報じられていました。以下、抜粋です。
今月から内科外来を休診している北見赤十字病院、そして道立紋別では夜間・休日の重症患者の救急受け入れから撤退です。
いずれも、内科医不足が原因です。そうした深刻さを増すオホーツクの医療現場を取材しました。

今月から受け入れをストップした人工透析。病棟を閉鎖した循環器内科。診療科目の看板に目立つ「休診」の文字。地域医療を担う道立紋別病院です。
今月から、内科医が5人から2人になり、夜間と休日の重症患者の受け入れもできなくなりました。

【市民の声】
「不安、不安、不安。不安どころでない不安だわ」
「大変もう困ってます。なんかもう、みんな(具合の)悪い人は死になさいってことですよねー。心筋梗塞とか脳梗塞でしたらもう終わりですもんね。」

紋別市は、50キロ離れた遠軽厚生病院に応援を依頼。条件付きで重症患者の受け入れを承諾してもらいました。

【遠軽厚生病院・本田肇副院長の談話】
「やはり、こう、安心してかかれる病院に行きたいという希望がありまして、一次(救急)も含めてかなりこちらに来ているかたもかなりいらっしゃるというのが、実情なんですね。(患者が)流れてくるようであれば、これは大変なことになりますので、前回、紋別市の方々ともお話をしましたけど、可能な限り、一次救急については、地元でやって頂きたいということをお願いしております。」

紋別市では、今月から一次救急の軽症患者に対して、道立紋別病院と地元の開業医が輪番制で受け入れる体制をとっています。
しかし、市内には重症患者の搬送先がない。この事態を深刻に受け止めているのが、救急隊です。

【紋別消防署・吉村貴公雄所長の談話】
「道立病院が縮小されることが、ただ縮小される問題ではなくて、現実に紋別のマチ医者さんも含めて後ろ盾がないとなれば、やはり、高度な医療を提供することができなくなるので、それを求めて、私たちは病院の指示をいただいて次の高度(医療施設)のほうへ走るという、その回数が増えるだろうということは思っています。」
案の定というが、一次救急と二次・三次の切り分けができなくて、全〜部、遠軽厚生病院におぶさる状況になりつつあるようです。
紋別消防署は、救急車を1台増やしたそうです。

前回のエントリーのデータですが、紋別市と遠軽町の救急車出動件数はこんな感じです。

出典 広報えんがる2008年3月No.30より「平成19年火災・救急件数」
   平成19年度版紋別市統計書「第16編 消防・警察・司法」

本当に、遠軽厚生病院の救急患者が倍になってしまうかもしれません。遠軽厚生病院が溢れたら、次は旭川でしょうか。それとも網走? 北見? あ、でも北見赤十字病院も大変ですし、困りましたね。

道立紋別病院の厳しい現状に対して、北海道はどんな手を考えてるのでしょうか。
道立病院管理局は、4月9日付けで平成20年度の「北海道病院事業改革プラン」を策定しました。ちょっと見てみましょう。
【紋別病院】
<現況>
紋別病院は、遠紋第二次保健医療福祉圏における地域センター病院として、高齢化率 が高く、他の地域センター病院等への通院にも相当の時間を要するなど公共交通機関の 利便性が低下している地域において、圏域の他の地域センター病院との連携を図りなが ら、二次医療機能を担っています。

<今後の方針>
○ 遠紋第二次保健医療福祉圏における中核医療機関として、地域の医療機関や他の地域センター病院等と連携を図りながら、地域の医療需要に対応し得る二次医療機能の確保に努めます。
○ 救急医療や災害医療については、引き続き、地域における中心的な役割を果たします。
○ 厳しい医師不足の状況が、当面見込まれることから、診療体制や患者数の状況に応じて、効率的な経営に努めます。
○ 地域に必要な医療を安定的、効率的に提供するため、指定管理者制度の導入を基本としながら 「西紋別地域における医療の広域化検討協議会」による医療提供体制についての検討状況も踏まえ、経営形態の見直しを検討します。
………。ええと、これ、1年前の原稿と間違えたんじゃないですねよえ。

1 コメント:

ハーフドロッポ さんのコメント...

 1ヶ月遅れのコメント失礼します。
地元の先生からの情報で、来週一次救急に関する関係者の会合があるそうです。一番の問題は小児科の取り扱いです。
 いままでも内科外科の1次輪番はやっていましたが小児科は各輪番病院ともほとんど断っていました。今回道立紋別病院が時間外をほとんど診なくなったので小児科の患者も一次輪番病院に流れてきました。
 今まで小児を見たこともない開業医の先生方が圏外医療機関への配慮から紋別市や道立病院院長に無理やり診療を強制されており、小児科用薬剤を在庫する費用負担、そしてそれ以上に医療事故に対する不安から強い反発が出ているそうです。
 紋別市のホームページから確認できますが、医師が減ったとはいえ10名近い医師を抱える道立病院もほとんど一人でやっているような開業医も当番の回数はほぼ同じです。また、紋別市の輪番制度においては各医療機関には1円も補助金は分配されていません。(道からの僅かな補助金は医師会が独り占めしていますし紋別市はそもそも1円も支出していません)
 10月以降も体制が続けられるかについて、私はかなり悲観的な予想をしています。