【記事1】市議会道立紋別病院特別委員会〜宮川市長が現時点の方向性を示す
紋別市議会の道立紋別病院問題に関する特別委員会(柴田央委員長)が18日、市議会委員会室で開催され=写真=、宮川良一紋別市長は西紋5市町村と道で協議が進められている広域連合での新しい病院運営について、西紋5市町村による「広域連合」が民間の医療機関に管理を委託する指定管理者制度による運営を進める方向で検討する考えを示した。ただ、その場合の「広域連合」には道は入っておらず、西紋5市町村のみでの運営となる。道がメンバーから外れた広域連合。しかも民間委託という変則的な方法に委員(議員側)からは困惑する声も聞かれた。
委員会では事務局側(市保健福祉部〜広域医療担当)が西紋5市町村長や道、医療関係者らでつくる「西紋別地域における医療の広域化検討協議会」の検討状況を報告。
2次医療、2次救急の確保を目指してその内容を検討していることを述べたほか、新しい病院の運営形態については「公設民営」での運営形態を考えていて、そのありかたは4種が想定されていることが示された。
それによると、
①北海道と西紋5市町村が共同で直接運営する方法
②西紋5市町村が直接運営する方法
③北海道と西紋5市町村が、民間に管理を委託する方法(指定管理者制度)
④西紋5市町村の広域連合が民間に管理を委託する方法(指定管理者制度)
の4種。
このうち②と④が、道が病院経営から手を離し、市町村に運営の下駄を預ける方法になる。事務局によると道の病院で過去にそのようなことを行った例は、静内町、松前町、寿都町であり、その場合、道は手を離す代わりに「道が建物を全面建て替えする」「建て替え期間を含む8年間は収支差額の赤字分を道が補填する」ことを実行したという。ただしいずれも、これらの医療機関は1次医療機関で、道立紋別のような高度な2次医療機関の場合でも、道がこうした「特典」を付けるかは未定だという。
鈴木敏弘委員、野村淳一委員らが「この点の見通しはどうなのか」と質問すると、事務局側は「(もし②か④でいくとすれば)、地域の2次医療、救急を守るためということで道に要望をぶつけていくしかない」と答えた。
(2008年9月19日 北海民友新聞)
【記事2】市議会道立紋別病院特別委〜市長「一次救急は市が担う」
18日開かれた紋別市議会の道立紋別病院問題に関する特別委員会(柴田央委員長)で、救急医療の現状について市側が報告を行った。
一次救急については紋別医師会による輪番制に道立紋別病院が加わる体制が9月末まで行われ、それ以降は協議することになっていたが、この点について市は「9月3日に紋別医師会と話し合った結果、諸条件の整備のもと、平成21年3月までとの話がでた」という。
当面、今年10月については「道立紋別病院も加わり紋別医師会と輪番制で実施する。11月以降は輪番制から市内の一内科病院が抜けるが、その補完として上渚滑診療所が輪番制に加わることが諸条件のなかに入っていることから、上渚滑診療所と協議中である」ことが報告された。
こうした情勢から市は「一次救急は紋別市が責任を持って行うことになった」として、市がなんらかの救急機関を設ける考えを示し、「現在、庁内に検討会議を設置し、施設や医師招聘の条件等の体制を早急に進めていきたい」と述べた。
委員(議員)側からは「救急の医師となれば内科、外科それぞれ複数が必要で、そういう施設を市が整備するというのは現実的には不可能な話ではないか」と疑問視する声が出た。
市の担当者も「我々も苦慮している。厳しいことは重々承知している」と答弁。宮川市長は「既存の病院を使わせていただくとか、さまざまな方法が考えられる。とにかく市が一次救急を担えるよう頑張りたい」と決意をにじませた。
委員側からは「市が(一次救急医療の)全てを独自で行うのは無理。医師会への誠意の尽くし方について、市長を先頭に頑張ってほしい」などの意見が出された。
(2008年9月23日 北海民友新聞)
ええと、私は一応「医療」の末席に身を置いてはいますが、「医療行政」は門外漢なので、この記事をどう読めばいいのか困ります。
記事1だと、西紋別地区(紋別市、滝上町、興部町、雄武町、西興部村)の二次医療圏を、
- 道を加えないで地元自治体のみで構築する。
- 病院運営は、民間に委託する「指定管理者制度」とする。
道をはずしたら、道立紋別病院はどうすんだとか、わからないことだらけです。広域連合に譲渡にでもなるんでしょうか。
記事2もよくわからない話です。「市が一次救急機関を設ける」といっても、既存の医療機関だけでは一次救急の維持が厳しいわけですから、市が、新たに医療スタッフ、施設を用意するということなのでしょうか。
深読みしすぎでしょうが、もしかすると、記事1にある指定管理者に、一次救急も委託するつもりなのかなあ。「紋別市が責任を持って行う」とか「市が一次救急機関を設ける」とは書いていますが、「市立にする」とも「公営」とも書いてないし。
可能性としては、
実は、紋別市が、ある民間医療法人から指定管理者の内諾を得ていて、
=>市内の医療施設を市が借り受け、指定管理者に委託(一次救急を含む)
=>道立紋別病院を、道から委譲
=>同病院を指定管理者に運営委託
というシナリオかな、と思ったりもしますが、まあ、勝手な想像で、根拠はないです。
「指定管理者制度」については、伊関友伸先生の著書「まちの病院がなくなる!?」の説明が判り易いので、引用させてもらいます。
「指定管理者制度は、公の施設に関して指定管理者に管理を委託する制度である。医療機関の設置は地方自治体が行うが、運営は民間医療法人などに委託され、民間医療法人などが自らの責任で病院・診療所の運営を行うというものである。」
「公設民営」の一種ですね。超有名なのは、夕張総合病院=>夕張希望の社 でしょうか。
でも、二次救急まで含む、広域医療圏の基幹病院にというケースはあまりないのではないかと思います。
市内の医療施設や遠軽厚生病院との意見交換とかしているならいいんですが、紋別市のスタンドプレーだったら、今頑張っている医療施設のスタッフのモチベーションを効果的に下げることこの上なしでしょうねえ。
2 コメント:
いつもお世話になります。ハーフドロッポです。パソコンクラッシュのためしばらくのご無沙汰でした。
北海道地域医療振興財団のホームページに求人が出ています。
http://www.iryozaidan.or.jp/HJ/453055002.html
週40時間勤務といいながら、内科外科それぞれ3人ずつしか募集していないのはどういう計算なんでしょうね。
平日5日×(午後5時~午前9時)+土曜午後0時~月曜午前九時=125時間ですから最低内科外科それぞれ最低5人は必要なんですけどね。
ただのスタンドプレーなのか、最初から週40時間勤務を反故にして労働基準法無視の蟹工船労働をさせるつもりなのでしょうかね。
外科系医師が幹部を占める紋別医師会は早々に来年3月までの一時救急を引き受けたそうですが内科系医師からは悲鳴ばかり聞こえます。地元ではO原病院は10月末で輪番離脱とのうわさも出ていましたから来年4月以降はWKTKです。
現場の感じでは「あとは野となれ山となれ」って雰囲気ですよ。
最新の紋別情報ありがとうございます、ハーフドロッポ様。ひょっとして紋別市に隠し球でもあるのかと勘ぐってましたが、どうやら素で何もしてないんですね。
ところで、パソコン無事復旧されましたでしょうか。私も先月に外付けHDがクラッシュし、データ復旧作業に泣いたところでしたので、お察し申し上げます。
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