発表は今年の6月ですから、5ヶ月も前ですね。今更という気もします。
ソースは「OECD Health Data 2010 - Frequently Requested Data」というExcelファイルです。リンクはここです。
各国のデータが揃っている2007年または2008年の数値でグラフ化してみました。
対GDPに占める医療費の割合。

米ドル換算での一人当たりの年間医療費。

これまでと同じく、ほぼ定位置。
国民千人あたりの医師数。

これも定位置ですね。
データなしの国が多いと思われたかもしれませんので、ちょっと説明を。
これまでの「OECD Health Data」のファイルでは、医師数は「Practising physicians」という項目だけでした。現役医師、実地医家、臨床系医師といった意味合いでしょうか。
それが、2010年版から、「Practising physicians」と「Professionally active physicians」の2項目に分けられ、国によってはどちらかしか数値がないこともあります。
「Professionally active physicians」とは何?ですが、注釈では「Professionally active physicians include practising physicians and other physicians for whom their medical education is a prerequisite for the execution of the job.」とあります。
「現役医師と、業務を行うにあたって医学教育が必要な医師を含む」とあるので、現役医師+非臨床系医師といった意味合いなのかと思います。
ただ、この非臨床系医師というのが、研究職や政府・自治体の医系技官のことを指すのか、例えば育児で一時的にリタイアしている医師や、高齢や健康上の理由なので実質引退状態の医師まで含んでいるもかはわかりません。
そういう事情で、「Practising physicians」にデータがない国はグラフにしてません。
ただ、こういうデータがOECDから出てくるとはちょっと意外でした。
私の場合、これまで日本国内の医師数データを探していても、探し方が悪いのか、実際に診療行為を行っていない医師を除いた、実働医師数というのは見つけることができませんでした。今は改善されているのか知りませんが、厚労省の医師等資格確認検索システムなんか、引退どろこか鬼籍に入って現世にいない医師まで登録されていたくらいでしたし。
それが、詳細はわかりませんがOECDの資料にあるとは。しかも、1960年代まで遡ってあります。どうやって算出したんでしょうね。
最後に、過去30年の医師数の推移のグラフです。

ようやく20年前のOECD平均まであとちょっとというところまで追いつきました。今の平均に届くのは何年後のことでしょうか。
医療レベルも20年前でいいよってことなら気持ちも楽なのですが、こちらは常に最先端レベルを求めてきますからね。20年前の水準のマンパワーと下からん番目のコストで。
ちなみに20年前の最先端IT機器というと、私の場合はワープロ専用機とポケベルでした(PC高くて買えなかった)。もちろんインターネットネット環境なんか無し。例えるなら、これを使って現在と同じ仕事をしろ!、といわれている感覚でしょうか。ちょっと変な例えですけど。
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